「退職してもう2週間近くたつのに、離職票がまだ届かない……」
「会社に催促したいけど、辞めた会社に連絡するのは気まずい」
ポストをのぞくたびに不安になっていませんか?離職票がないと失業保険の手続きが進まない気がして、焦ってしまいますよね。
でも、安心してください。離職票を用意するのは会社の仕事で、手続きには期限があります。そして、離職票が届かなくても、ハローワークで「仮の手続き」を始められる仕組みもあります。届かないのは、あなたのせいではありません。
この記事では、厚生労働省の案内や雇用保険法施行規則をもとに、離職票はいつ届くのか、届かない主な理由、そして届かないときの対処法3ステップを図でわかりやすく解説します。「はじめての退職で何が普通なのか分からない」という方も大丈夫。順番に読めば、今日やることが分かります。
離職票はいつ届く?会社には手続きの期限がある
まず、離職票がどうやってあなたの手元に届くのか、流れを見てみましょう。

離職票は、あなたが自分で申し込むものではありません。会社がハローワークに届け出て、ハローワークが発行したものを会社経由で受け取るのが基本の流れです。
会社の手続き期限(法律上のルール)
雇用保険法施行規則第7条では、会社は従業員が雇用保険の被保険者でなくなった日の翌日から10日以内に、「資格喪失届」と「離職証明書」をハローワークに提出しなければならないと定められています。厚生労働省のFAQでも、会社による離職手続きの期限は離職日の翌々日から10日以内と案内されています。
会社が期限どおりに手続きしても、そのあとハローワークでの処理と郵送の時間がかかります。なので「退職した翌日に届かない」のは普通のこと。目安として、退職から2週間前後たっても届かない場合は、次の章の対処法に進みましょう。
2025年1月から、マイナポータルで受け取れるようになった
厚生労働省は2025年1月20日から、希望する人のマイナポータルに離職票を直接送るサービスを始めています。対象になるのは、次の3つがそろったときです。
- 雇用保険の被保険者番号にマイナンバーが正しく登録されている
- 本人がマイナポータルと「雇用保険WEBサービス」の連携設定をしている
- 会社が電子申請で離職手続きをしている
条件を満たしていれば、郵送を待たずにマイナポータルの「お知らせ」に届きます。「郵便で来ない」と思っていたら、実はマイナポータルに届いていたということもあるので、連携設定をしている人は一度確認してみてください。厚労省のFAQによると、マイナポータルで受け取った離職票はスマホの画面で見せれば、印刷しなくてもハローワークで手続きできます。
離職票が届かない主な理由4つ
届かない理由が分かると、どこに確認すればいいかも見えてきます。よくあるのは次の4つです。
離職票が届かないときの対処法3ステップ
では、実際に届かないときはどうすればいいのでしょうか?順番は次の3ステップです。

STEP1:会社に確認する
まずは退職した会社の人事・総務担当に、次の3点を確認します。電話が気まずければ、メールで十分です。
- ハローワークへの離職手続き(資格喪失届・離職証明書)はいつしたか
- 離職票の郵送先の住所は合っているか
- 離職票を発行する手続きになっているか(「希望しない」扱いになっていないか)
メールの例文
「〇月〇日付で退職いたしました〇〇です。失業保険の手続きのため、離職票(1・2)が必要です。まだ手元に届いていないため、ハローワークへの手続き状況と送付予定日を教えていただけますでしょうか。送付先は〇〇(住所)でお願いいたします。お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」
雇用保険法第76条第3項では、退職した人が失業給付を受けるために必要な証明書を会社に請求したとき、会社はそれを交付しなければならないとされています。離職票を求めるのは、あなたの正当な権利です。遠慮しなくて大丈夫です。
STEP2:ハローワークに相談する
会社に連絡しても動いてくれない、返事がない、そもそも連絡しづらい。そんなときは、住んでいる地域を担当するハローワークに相談しましょう。厚生労働省のハローワークインターネットサービスでも、「会社から離職票が交付されない場合や、事業主が行方不明の場合等」は住居地を管轄するハローワークに問い合わせるよう案内されています。
ハローワークでは、会社に手続き状況を確認したり、手続きをするよう促したりしてくれます。窓口では「〇月〇日に退職したが離職票が届かない」と、退職日と会社名を伝えればOKです。
会社に連絡したくない人へ
退職のときに揉めた、上司と話すのがつらい。そんな人は、STEP1を飛ばしてハローワークに直接相談して大丈夫です。会社とのやり取りを一人で抱え込む必要はありません。
STEP3:仮の手続き(仮決定)で受給を進める
離職票を待っている間も、失業保険の手続きを止めておく必要はありません。東京労働局ハローワーク墨田の案内では、退職日の翌日から12日以上たっても離職票が届かない場合に限り、離職票がなくても仮の手続き(仮決定)で受給資格の確認を始められるとされています。
| 仮の手続きの持ち物(ハローワーク墨田の案内より) | |
|---|---|
| 本人確認書類 | マイナンバーカード、運転免許証など |
| 写真2枚 | 縦3cm×横2.4cm程度、6か月以内に撮影したもの(マイナンバーカードを毎回提示すれば省略できる) |
| 振込先の口座 | 本人名義の通帳またはキャッシュカード |
⚠️ 仮の手続きをしたあとの注意点
・離職票はあとで提出が必要です。届いたらすぐハローワークに出しましょう。提出が遅れると、給付の開始が遅れることがあります。
・仮決定でも、指定された認定日には必ずハローワークへ行きます。行かないと、その期間の給付が受けられません。
・届いた離職票の離職理由や退職日が違っていた場合は、再確認や追加の書類が必要になることがあります。
・何日たてば仮の手続きができるかなど、運用はハローワークによって違う場合があります。行く前に電話で確認しておくと安心です。
なお、失業保険を受け取れる期間(受給期間)は、原則として離職日の翌日から1年間です。離職票を待っている間もこの1年は進むので、待ちすぎないことが大切です。くわしくは雇用保険の受給期間とは?1年以内に手続きをで解説しています。
離職票を待っている間にやっておきたい3つのこと
離職票が届くのをただ待つだけでなく、今のうちに進められることもあります。届いたらすぐに動けるように、次の3つを済ませておきましょう。
よくある質問Q&A
Q. 離職票-1と離職票-2、どちらも必要ですか?
A. はい。ハローワークインターネットサービスでも、受給資格の決定には「離職票(-1、2)」を持参するよう案内されています。2枚の違いや見方は離職票の見方・確認方法で解説しています。
Q. 「退職証明書」とは別のものですか?
A. 別のものです。退職証明書は労働基準法第22条にもとづいて会社が発行する書類で、失業保険の手続きに使うのは雇用保険の「離職票」です。似た名前の書類の違いは離職証明書と離職票の違いとは?もあわせてどうぞ。
Q. 会社が倒産した・連絡がつかない場合は?
A. 住所地のハローワークに相談してください。ハローワークインターネットサービスでも、事業主が行方不明の場合などはハローワークに問い合わせるよう案内されています。
Q. 届いた離職票の離職理由が違っていたら?
A. 受給の手続きのときに、ハローワークにその旨を伝えてください。ハローワークインターネットサービスでは、離職理由に異議がある場合は事実関係を調査したうえでハローワークが離職理由を判定すると案内されています。
Q. 離職票を待っている間に内定が出たら?
A. 内定が出た時期によって、再就職手当がもらえるかどうかが変わります。失業保険中の内定・入社日はいつならOK?で時期別に整理しています。
それでも一人では不安な方へ
ここまで読んで、「やることは分かったけど、会社に連絡するのはやっぱり気が重い」「ハローワークで何て言えばいいか不安」と感じている方もいるかもしれません。
辞めた会社と連絡を取るのは、誰にとってもエネルギーがいることです。気が重いと感じるのは自然なことで、あなたが弱いからではありません。
セルフ退職サポートでは、離職票が届かないときの進め方や、ハローワークでの伝え方まで、あなたの状況に合わせてLINEで無料相談を受け付けています。「退職日と今の状況」を送っていただくだけでも大丈夫です。
まとめ|離職票が届かなくても、手続きは前に進められる
- 離職票は会社がハローワークに届け出て発行されるもの。会社の手続き期限は離職日の翌々日から10日以内(雇用保険法施行規則第7条)
- 2025年1月20日から、条件を満たせばマイナポータルで受け取れる
- 届かない理由は「手続きの遅れ」「離職票不要の扱い」「住所違い」「マイナポータルに届いている」が多い
- 対処法は「会社に確認 → ハローワークに相談 → 仮の手続き」の3ステップ
- 会社に連絡しづらいなら、ハローワークに直接相談してOK
- 受給期間は離職日の翌日から原則1年。待ちすぎず早めに動く
離職票が届かないのは、あなたのせいではありません。できることから一つずつ進めていけば大丈夫です。一歩踏み出す勇気を応援しています。


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